2012年1月アーカイブ

 新年度を迎えるために大変遅ればせながら、これまでの書類や領収書などを整理し、机の中の要らないものなどを分別していたら、奥の奥の方からマッチ箱が出てきた。中には種が入っていた。「こんなところに忘れていたんだ」。もう10年も前になるだろうか、ニュージーランドのレインボーバレーファームのジョーが始めてPCCJに来たときに置いていった種だった。何処に行ったのだろうと思うこともなくなった今頃に出てきた種。ジョーが亡くなってから既に3年が経って何のメッセージなんだろうかと思う。

 形あるものはやがて壊れ、崩れ、人の心からも消えていく。残るものがあるとすれば、それはきっと人の想いと、その想いを乗せた命だけなのだろう。命を繋いでいくことがこれほど切実に大切に思われたことは私のこれまで過ごした時間の中ではなかったように思う。それは私だけではなく、人類の意志ではないかとも思う。命という原点から私たちが行うべき事を見出していくこと。

 あの時に蒔くことをためらった種、春が来たら一粒だけ蒔いてみようかと思う。

新しい年です

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 もう世界は変わり始めているのだと思う。大阪での原発市民投票請求署名が必要数に達した事も、脱原発を主張し続けている東京新聞の購読者が増えている事も、書店に一時たくさん並んでいた、御用学者や論者の原発必要論が少なくなり、代わって、脱原発や今回の事故に対する東京電力や中央官庁の責任を問う書物が増えている事も、エネルギーについてより多くの試みが行われるようになり、それがちゃんと報道されている事も、産業界の原発に対する姿勢が変わり始めている事も、世界中の人々が新しい世界の在り方を模索し始めている事を示している。今年はきっと素敵な年になる。私は学を築く。
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