小屋

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小屋づくり

 PCCJの実習コースでは塾生の自主性に任せながら、一棟の小屋をつくることがプログラムの大きな柱になっている。これまでに、トイレや、山羊小屋(未だ山羊が入っていないが)、アースバックの貯蔵庫、などがつくられてきた。中には完成しないままに朽ちてしまったものもある。どの様な小屋を作るかのイメージ作りから素材の選定、図面、そして刻んで建てるまで、構造の基本や道具の使い方については手ほどきをするが、建設の過程で必要となることは設計や素材の選択などを含めてほとんど全て塾生が自分たちで考え、決めている。小屋を建てることは基本的に自己表現と自分の現状を測る行為だと考えている。全てのモノ作りがそうだが、結果は明確にその過程において何が行われたのかを反映している。一生懸命にしたことも、ちょっと端折ったり手抜きをしたことなど全てがそこに現れる。リアリティーはごまかしや言い訳を明確に拒否する。それに時に励まされ、多くの場合は打ちのめされながら、徐々に建設作業は進んでいく。写真は先月に完成した販売小屋だ。ほぼ3年がかかって完成した。その間、毎回参加する者も何とか都合を付けて一年に一度だけ参加する者も同じ立場で、完成まで励まし合いながら進めてきた。時間をかけ、様々なアイデアと、センスが込められた小屋は優しさを醸し出して自然にも畑にも溶け込んでいる。大工や建築家と行った専門家が関われば、より早く完成度の高いものをつくることも可能だろう。しかし、小屋にはその様な基準は求められてはいない。大切なのはそこに込められた想いと時間がそこに表現されていることだ。そしてそれに関わった人達はその経験から新たな自分を発見し、先に進む踏み台を得ることが出来る。そんな役割を果たしてきた小屋が並ぶPCCJの農場は、ちょっと不細工だが、素敵な空間になっていると思う。

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