しんどいこと

| | トラックバック(0)

しんどいこと

 本当の変化とはなかなか起きるものではない。また、誰かが起こすものでもない。何かが上手く動かなくなると,人はそれに変わるものを求めるようになる。オバマ米大統領が掲げた"Change"というスローガンはまさしくその現れであり,日本で起こった政権交代もそうであった。しかし、現在、多くの人は何の具体的な変化も現れていない事に失望を感じ始めている。政治も経済も,そして環境や人と人との関係性の総体としての社会についても、相変わらず同じ問題は提起され続けているが、具体的な解決策が提示されることもなく、事態が確実に悪くなっている事を示す様々な兆候が私たちの周りで現実化している。

それらの中でも現実としてはっきりしたのは、誰かが変化を起こす事を期待する事は出来ないという事だろう。オバマ米大統領にしても民主党にしても、変化すべき構造の中で自らの地位を築いてきたものたちであり,本質的な変化は自らの拠り所を失うことになる。それを彼らが望む事も実行する事もないことが明らかになったという事は確かにこれまでの変化を起こそうとしてきた事の大きな成果だろう。彼らが日々の生活を精一杯に生きている人たちとは全く異なる世界の住人である事がはっきりしたという事だ。幸いな事に、変化を望む人の多くは、これまでの構造のなかで、支配され,あるいは抑圧されてきた人たちである事だ。仮に経済や政治の構造が変化しようとも、失うものは少ない。ただ、構造に依存する事で得てきた気楽さは失われるだろう。また、変化の先にあるものが明らかでない事も不安だ。それが、現在のこの見渡す限りのこう着状態を生み出しているのだろう。

 この状態を打ち破る方法は、誰かに期待するのでも任せるのでもなく,自らの手で変化を起こして行く事だ。これは確かにしんどいことだろう。与えられることに慣れてしまった人は、それでも誰かが動かしてくれる事を望むか、あるいは批判する側に回って、何もせずにいる位置に自らを置こうとするかもしれない。しかし、事態はそのような傍観者でいる事を許さない時期に来ている。変化とは誰か特定の人が望んだり、計画することができるものではない。共に生きる人達が己を超えた視点を持つときに全ての人の中で生まれてくるものだ。

利害関係を超えた仲間を作ろう。お互いに助け合うことで実現することが出来る事を考えよう。そしてそれらを一つ一つ実現していこう。大きな変化はその先に必ず現れるはずだ。

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: しんどいこと

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.pccj.net/mt/mt-tb.cgi/82