2010年度藤野パーマカルチャー塾デザインコース
第1回「パーマカルチャーの基礎1」塾生レポート
●デザインコースの意義 ⇒ 深さを求めていく
表面的な事象の理解→共通の事象を見出し、本質的な理解→個々の表面的な事象にどういう意味があるのかを理解する
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デザイン化
情報≠知恵
ソクラテス「真実は人の間にある」→語り合う事により自身の中から(言葉となって)出てくる
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真実は人と土の間にもある
●パーマカルチャーとは?
◎Permaculture(固有名詞)
*オーストラリアのビル・モリソンとデビット・ホルムグレンが構築した。
Permanent(永久・永続可能)+Agriculture(農業←自然の仕組みを活かした)・Culture(文化・伝統文化) ⇒ 具体性と問題解決(Problem is Solution)
◎「Permaculture Designer's Manual」
reduction(分解)
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Oikos(ドイツ語:家政学) ⇒ Ecology 相対性・関係性により変わる
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色々な側面
まずモノの関係性を知る(全てはモノの関係性の中にある。) : 物質を分解していき、分解しきってしまって最後に行きついたところで、その物質の持つ意味がわかる。モノの本質はモノの中にある。モノは1つの側面の見方だけでは本質は見えてこない。
→エコロジーの考え方へ発展
◎permaculture /(perma)culture(一般名詞) ⇒ 自分たちの文化・生活を創りあげる
1970年代は人間にとって、未来が見えにくくなってきた時代―。
地域レベルではなく、地球レベルで環境が危うくなってきたことが明らかになった。
私たちに考えるきっかけを与えてくれるのがパーマカルチャーである。
どこか遠いところで問題解決をしているという情報を聞くと不安感が増えるだけだが、一人ひとりがその問題に取り組めるのがパーマカルチャーである。
カルチャーとは、いかに人間が工夫し創造してきたものであり、永続性のあるものである。人間であるからカルチャーが必要だった。全ての生命は永続性を求めている。個・自意識がなければ、全ての生命体には差がない。(⇔人間には個・自意識がある。)
宇宙誕生 137億年前
地球誕生 46億年前 CO2 98%
多細胞誕生(カンブリア紀) 10億年前
人類誕生 10万年前 CO2 0.03% 生命が生きやすい環境をつくってきた
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命=永続生を目指す(生命が豊かに生きやすい状況をつくる) ← 健康・生命力
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エントロピーの法則=滅びの法則(あらゆる物は劣化する)
*熱力学 第一法則 質量不変の法則
第二法則 滅びの法則
命というものは唯一、エントロピーの法則に逆らっている。
命をいかに繋げていくかということが、パーマカルチャーの目的!
永続可能なものはそれ以外にない。
命をいかに豊かにするか。個としての死をいかに乗り越えていくか(納得するか)?(→ここでは宗教が関わってくる。)
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culture 生命のつながり 地球としての奇跡
◎「permanent culture」
*実は100年前からこの言葉は存在していた。
「東アジア四千年の永続農業」(Farmer's for 40centuries)農文協 F.H.King(米国農務省役人)
*全てのものが循環している自然のバランスを崩さない東アジア文化から学ぼうという姿勢
アメリカの一番の富は土(表土層)だったが、140年後に砂漠化してしまった。
表土層 通常5cm/林50cm/良畑30cm
米国 1776年建国時200cm → 140年後 砂漠化進行
アジアの中国は4000年も歴史が続き、日本はせまい土地で農業が永続していることを発見。日本は永続可能な文化をすでに築いていた。
今までの文化を取り戻すだけでなく、これからどのように文化を作っていくかというのがこれからの(perma)cultureである。=絶滅危惧文化とも言える。
パーマカルチャーの基本は百姓であり、自然の営みと関わっていくことで、いろいろなことを学び、いろいろなことに気づくことができる。百姓として土に触れることが原点。
自然の営みを見て、日々気づく ⇒ 目覚め、工夫する、共有する
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culture 単なる農業だけでなく、生命の永続性を目指す
●自由討議
『持続可能な生活の為には?』
平等が前提? → 何をもって平等と捉えるか? 平等の定義/共通認識 市場原理上?
社会主義的?教育機会? 情報収集・選択の自由?
「所有」が問題 → 格差
「希望」 [驚き・気づき 意思 ⇒ 奇跡] ⇄ 実現可能性?
癌闘病中のフルマラソン → 希望を持つことで延命に繋がった。
「多様性」 ⇒ 自然本来のあり方 バランス/均衡 動的均衡 ⇒ 関係性の理解
●パーマカルチャーの目指すもの
◎「世界中をジャングルにする」ビルモリソン ⇒ 世界中を森にする
原生林で感じる心地よさ(匂い・感覚等)--一体感(体がなくなっていく感覚=溶けていく?) カナダ バンクーバー コルテス島 ホリホック(癒しのコミューン) リトリート施設?
人間と自然の調和
全てが生きる事に繋がっている ⇒ 物質が循環し生命が繋がっていく
全てのものが生きながらえるのが森であり、森は海の恋人である。
昔は森が海の豊かさを作り、海の恵みで生きていた。(貝塚の遺跡が証明している。)
永続性の原点→100年で育った木は建材として100年持つので、その間に新しい木が100年かけて育っている。
◎百一姓
現代は、人間の創造性を発達させない世の中になっている。大量生産、同じモノを作る時代。(与えられた仕事をやるのは楽だが・・・。)
これからは自らの創造性/個性/特徴を発揮して、それを業となす⇒百一姓
ピカソ(時間と空間を2次元で表現したかった-キュービズム)
セザンヌ(自然の中にモチーフを求めていた)
自然に触発されて、創造性が高められる。
◎生きる上で自然とどう関わっていくか?
狩猟民族が行う農業がパーマカルチャー。
霊長類誕生 6500万年前
人類誕生 10万年前
農業スタート 5千年前
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アフリカ狩猟民族:自らの命を支えるための実質労働時間は一日4h、残り時間の大半はおしゃべりをして文化継承が行なわれる。そして、自然・先祖との結びつきが深まる。
あえて畑を選ばず不安定な狩猟生活を選ぶ近隣部族 森の恵み+文化形成
トーテム(守護神、アイデンティティの拠り所)
日本の土着の宗教は神道であり、八百万の神々である。
アメニズム(自然崇拝)は非科学的なものではない。
一神教 → 征服的
⇅ 多神教(八百万の神々)→ 自然崇拝 いかに生きるか?守るか?
守るための人間の行動と規制
農業、商業、工業と発達してきた人間社会はごく最近のことで、狩猟民族の歴史が長い。限られた空間の中で生き、長い時間をかけて文化を作ってきた。牧畜・農耕・狩猟の立場をくずさず、上部構造・下部構造を形成していた。
「下部構造(生産手段)は上部構造(文化)を選ぶ」カール・マルクス
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「上部構造(文化)は下部構造(生産手段)を選ぶ」と言えるのでは?
自然と調和 ⇒ パーマカルチャーのシンボル(レインボースネーク)
バタイユ「芸術の人」 自分自身を表現する
魔女(解釈する/トランスレート)⇄サムライ(道を究める)
都会=創造性を抑制 都市生活者 40%/world 80%/先進国
アメリカは物質・お金を生活の主軸にしている。いかにお金を作っていくかという創造性しか求められていない。
権力と富=破壊と暴力の社会 大都市近隣のスラム化→嫉妬、憎しみ、妬み ⇄ 永続性
対立構造
9.11以降世界中が戦場化 隣人に対する不信感が絶えない世界 テロ=戦争(憎しみの連鎖)
「Extinction is Forever」WWFポスター
共生-啓蒙活動? ⇄ ノアの箱船-自ら実践?
「森の生活」Hソロー 1年足らずの隠遁生活 → 自然の中でロマンチックに生活する事は不可能?
※「グローバルガードナー」(DVD)ビルモリソン
Rainbow Valley Farm
初期コンセプト→「使えなくなった時、自然に還る家」(Ecological Footprint)自然へのダメージを最小にする
その土地にあった自然・地形・素材等を利用
テクノロジー活用(パッシブソーラー:光エネルギー→熱エネルギー変換)
薪置き場(崖脇の床下からの風通し→薪の乾燥促進)
ローマストーブ(高熱効率ストーブ:2〜3kgの薪で十分)
消費者としてのエコロジーの限界(消費者のエゴ・言い訳)
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生産者視点のエコロジー 無駄のないレイアウト・自分で工夫創造・キッチンガーデン・ルーフトップガーデン
※「ノマドのユートピア」ルネ・シュレール⇒大地の歓待性について言及
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どう寄り添っていくか?/調和させていくか?
大気の循環 低気圧(空気が上昇・赤道直下で最も発生)⇄高気圧(空気が上昇・極点で最も発生)
緯度30°〜60°グリーンベルト形成(自然の恵み)
空間を作り出す ⇒ 人間の本源的な喜び
自然からのメッセージを受け取り、創造力をもって調和させる
美しさ ⇒ 人間のエネルギーUP
農の師匠92才のおばあさん
カンナ(球根)→雑草防御、虫を集め受粉促進
アヒル→2千匹/日の虫を補食(コオロギ/キャベツ食害等)
ツバメ→雲霞補食、糞/雑草制御(田んぼにロープを張り渡すだけでよい)
100㎡→家族4人分の野菜栽培
⇒ 広すぎるとかえって生産性が落ちる事が多い(目が行き届かない/自然のサインを見逃す)
土づくり→10年かかる ⇒ 小さく始め、10年後から拡張可能
ゴミは創造力のない人間が作り出す
都会→情報の受け手が多く、発信しやすい → 創造力、表現する事 ⇒ 芸術+教育+人とのつながり
多くの先駆的permaculturelist
⇒ 自らの体験・実験・試行錯誤を人々に伝えていく、問いかけていく、繋がっていく姿勢をもっている
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未来に向けて自分は何ができるか?
●私たちはどういう方向を目指すか??
地球のガーデナー(守る人)をパーマカルチャーで実現した。常識の中にいない人を攻撃することは、芽を摘むことになる。パーマカルチャーは常識と戦うことになる。変革の時代。
・そこにある素材、エネルギー、生物を使っていかに住みやすい環境を作り出すか。
・ゴミという概念をなくす→全てが資源→常識の枠を外す。
・自らが生産者となって、地球環境に貢献するスタイルを考える。
地球はあらゆる生命が生きることができる環境を提供している。大地は生かそうとしてくれている。それにどう応えて生きていくか。でも、それに応えていくには、あまりにも生物間の関係性を知らなさすぎる。いかに自然からのメッセージを受け取ることができるか。
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自然と調和した空間を作る。
●デザインについて
「Designer's Manual」ビルモリソン 基本的な事柄をpermacultureの視点で把握・理解する
→伝統文化、自然の仕組みを生かした農業
バウハウス(ドイツ) 建築表現 パウルスキー、カディンスキー
デザイナーの目的とは?
調和(機能+美しさ)、クライエントを満足させる、平等(for 90%-金持ち以外の人)
*「世界を変えるデザイン展」 (英題「Design for other 90%」)
「革命について」アンナハーレント
創設の行為のみが永続性をもつ
→ 本質を理解し表現したもの
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クリエーション ⇄ イミテーション
芸 術
表 現
非生物 生 物
理 解
科 学
